脳に関する診療内容を
ご紹介します。
脳に関する診療内容を
ご紹介します。
“卒中”という言葉は「卒然として中(あた)る」から来ています。これは「突然悪い風にあたって倒れる」、ということを意味しています。
脳卒中は、「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の3つが主なものになります。
さらに、脳梗塞は、血管のつまり方の違いで「ラクナ梗塞」、「アテローム血栓性脳梗塞(けっせんせいこうそく)」、「脳塞栓症(のうそくせんしょう)」に分けられます。
言葉の意味からしても、こうした “脳卒中” による症状は “突然に” 起こることが特徴です。
数ヶ月前や何年も前からある症状ですと脳卒中の心配は低くなります。
脳卒中と関連するそのほかの疾患は下記があげられます。
これらの脳卒中では、手足が動かないという半身麻痺・言葉をうまくしゃべることができない言語障害・頭痛・意識障害などの症状が出ることが多いです。もちろん、脳がダメージを受ける場所によって、症状は様々となります。
重い症状が急に出たという場合は、重症の脳卒中の可能性がありますので、状況によっては救急車を利用されてでも、入院治療が可能な基幹病院を直接受診された方がよいでしょう。
症状は軽いけれども脳卒中が心配、などの場合は、当院へご相談ください。
脳卒中の程度が軽く症状がほとんど出ずに、ご本人やご家族が気づかない間に起こしていた、ということもあります。そうした方は、たまたま症状が出ない脳の部分だったというだけで、次には脳の大事な部分に起きる可能性もあります。
脳の血管がつまってしまうことや、破れてしまう原因には、生活習慣が関係していることが多いです。高血圧症・糖尿病・高脂血症・喫煙習慣は動脈硬化が進んでいく原因になります。
動脈硬化を起こした血管は血栓ができやすくなってしまうことや、破れやすくなることがあります。血管がつまることと、血管が破れて血が出ることは、真逆のことに感じられると思いますが、そのどちらともの根本には動脈硬化があります。
脳卒中を含め、脳の病気の怖いところは、損傷を受けて脳の機能が失われてしまった場合、その脳の機能回復は非常に難しいということです。なってしまった後で治すことが難しいのであれば、やはり最善策は脳卒中にならないように予防すること、となります。生活習慣病をお持ちであれば、それに対する治療をしっかりと受けていただくことが大切になります。
高血圧症や糖尿病などの生活習慣病を治療中である、喫煙している、などの方は症状がなくても数年に一度は脳ドックで脳や脳血管の状態を調べることをお勧めします。