Brain Dock

脳ドック

脳ドックとは、脳の病気の
診断や早期発見するのための
健康診断のひとつです。

脳ドックとは、脳の病気の
診断や早期発見するのための
健康診断のひとつです。

脳ドックとは

脳ドックとは、頭部や脳血管の画像検査等を行い、
脳の病気の診断や早期発見するのための健康診断のひとつです。
健康診断としては人間ドックがありますが、通常の人間ドックには脳ドックが含まれていないことが多いです。
脳の状態を観察するためには、脳ドックが必要となります。

脳ドックの画像検査には主にMRIを用います。
MRI検査は強力な磁石でできた筒の中に入り、
強い「磁場」とラジオに使われているような「電波」によって
人体の断層画像を撮影する検査です。
CTやレントゲンと違い、X線を使用しませんので
放射線被ばくの心配はありません。

また、MRIでは造影剤を使用することなく、脳血管の撮影が可能です。
脳ドックを受けていただくと、未破裂脳動脈瘤や脳血管の動脈硬化、脳腫瘍、認知症などが見つかることがあります。
これらの病気を初期段階で見つけられれば、
必要に応じて生活習慣の改善などの対策を取ることや、
早期治療に結びつけることができます。

当院の脳ドックの特徴

脳ドック判定と
その後のケアを同一クリニックで

脳神経外科専門医である院長が、検査結果を判定し、当院でその後のケアも提供しますので、安心して脳ドックを受けていただけます。多くの脳卒中や脳腫瘍を実際に治療してきた臨床経験にも基づいて、それぞれの方に合った治療方針の提案や生活習慣改善のポイントなどをお伝えします。もしも病気や異常が見つかった場合でも、生活習慣病の対策や脳卒中予防の治療を当院でそのまま受けていただくことが可能です。しばらく経過を見ていく方針となった場合も、追跡のMRIは保険診療で受けていただきながら、適切な治療タイミングをご提案します。

医科歯科連携による
トータルサポート

医科歯科連携のクリニックであることが当院の特徴です。「体と脳の健康はお口から」をテーマにしており、脳神経外科・歯科、それぞれの視点から健康の維持・向上をサポートしていきます。
MRIの結果判定にはお時間をいただくこともありますので、待ち時間を利用して歯科検診を受けられることもおすすめです。 定期的な検査で適切にケアしていくことで、全身の病気予防へとつながります。

地域の医療機関とも
積極的に連携しています

患者さまの病状に応じて、手術や専門的な検査・治療が望ましいと判断した場合は、基幹病院の脳神経外科や脳神経内科へ、適切にご紹介します。当院は広島大学病院、広島赤十字・原爆病院、県立広島病院、広島市民病院などと連携しています。

認知症の
発症予測が可能なAI診断も

オプションで、認知症がご心配な方には3年後のアルツハイマー型認知症の発症予測が可能なAI診断もお勧めしております。健康増進の取り組みへのきっかけにしていただければと考えております。

こんな方におすすめ

このような症状・生活習慣の方に脳ドックをおすすめします。

  • 50歳以上の中・高年の方で、脳の検査を一度も受けたことがない方
  • 喫煙される方・過去に喫煙していた方
  • ご家族(親や兄弟など)が脳出血・脳梗塞・くも膜下出血などの脳卒中になった方
    (ご家族がくも膜下出血になった方がおられる場合は、ご本人が20~40歳台でも一度は検査を受けておくことをお勧めします)
  • コレステロールや中性脂肪が高い方・これらの治療を受けている方
  • 血圧が高い方・高血圧症の治療を受けている方
  • 肥満気味の方
  • 糖尿病をお持ちの方

脳ドックを受診できない可能性のある方

  • 心臓のペースメーカーなど、体内に埋め込み型の医療機器がある方
  • 刺青(タトゥー)やアートメイクをしている方
  • 過去の手術などで体内に金属がある方(チタン製等であればMRI可能です)
  • 磁性体のインプラントを埋め込んでいる方
  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方
  • 閉所恐怖症の方

検査でわかること

脳ドックで見つかる主な病気には、脳血管の動脈硬化・狭窄や脳動脈瘤、脳腫瘍などが挙げられます。
ただ、もしも脳ドックで病気が見つかったとしても、すぐに手術が必要となることは稀です。ほとんどの場合は生活習慣の改善や、高血圧症・糖尿病・高脂血症などの持病がおありの方はその適切な治療を受けていただくことが優先となります。あるいは、手術などは必要とならずに、定期的なMRIで経過を見ていく方針になることも多いです。
脳の病気を早期発見し、生活習慣の見直しのきっかけ作りや、適切なタイミングでの治療に繋げることが、脳ドックの目的の最たるものです。

当院の脳ドックではオプションで
認知症予測AI診断も取り入れております

AIによる認知症将来リスク予測プログラム「SupportBrain」は、島根大学医学部・滋賀医科大学・株式会社ERISAで共同開発された脳画像解析技術で、脳の状態を検査し将来の認知症リスクを予測します。
脳の一部だけではなく、「脳全体」を膨大なデータと比較することで、高い精度を実現しています。
将来を見据えた認知症予防に取り組むきっかけを提供し、ライフスタイル見直しにつながります。
日本における65歳以上の認知症患者数は約700万人で、高齢者の5人に1人が発症する身近な問題です。
症状が現れる20年以上前から徐々に脳の変化が始まっているとされ、早期から対策することによりある程度予防できることがわかっています。

本検査で次のことが分かります

  • 脳のどこが萎縮しているか
  • 同世代集団の中でのあなたの位置
  • 3年後の認知症リスク

さらに付録として予防方法をお返します

ご注意

本検査での認知症はアルツハイマー型認知症を指します。
現時点でのアルツハイマー型認知症かどうかを診断する検査ではありません。この検査の結果に基づいてレケンビ®の投与適応との判定はできません。本検査でアルツハイマー型認知症以外の認知症のリスクを予想することはできません。

コースのご案内

(価格はすべて税別です)

迅速コース

¥19,000
  • 頭部MRI
  • 頭部MRA(MRIでの血管撮影)

50歳未満で、特に生活習慣病のない方が、とりあえず脳のMRIを撮影しておきたい、という場合にお勧めです。MRAは頭部のみですので、脳動脈瘤があるかどうかを調べるなど、頭部の脳血管だけの観察をご希望の方に合ったコースです。

基本コース

¥23,000
  • 頭部MRI
  • 頭部と頸部のMRA(MRIでの血管撮影)

MRAは頭部と頸部の両方を撮影します。頸部の頸動脈には動脈硬化を起こして血管が細くなる状態が起きやすい部分がありますので、高血圧症・糖尿病・高脂血症・喫煙習慣などがある方・50歳以上の方はこのコースをお勧め致します。

脳血管コース

¥30,000
  • 基本コース
  • 頸動脈エコー
  • 動脈硬化検査(脈波検査)

頸動脈エコーや動脈硬化検査を加えることで、より詳細に脳血管の動脈硬化の状態を評価できます。MRIによる血管撮影のMRAは、血管の中を流れる血液の形を見えるようにしたものになります。実は、MRAでは血管の壁を詳しく見ることは難しいです。動脈硬化を起こすと血管の壁は厚く・硬くなっていきます。頸動脈エコー(超音波)では血管の壁を観察し、動脈硬化の程度をしっかりと評価できます。基本コースと同様に生活習慣病のある50歳以上の方、特に脳卒中家系・心臓病家系の方にお勧めです。

おひさまコース

¥100,000
  • 基本コース
  • 頸動脈エコー
  • 動脈硬化検査(脈波検査)
  • 脳萎縮評価・認知症リスクAI診断
  • 脳卒中リスク評価の血液検査
  • 心電図による不整脈チェック
  • パルスアナライザーによるストレスチェック

当院オリジナルのフルコースです。MRIは基本コースの撮影に、脳萎縮評価・認知症リスクAI診断のすべてを盛り込んでおります。
また、頸動脈はエコーでも評価します。動脈硬化検査(脈波検査)・脳卒中リスク評価の血液検査・心電図による不整脈チェック・パルスアナライザーによるストレスチェックを致します。
当院ならではの歯科検診もコースに含めております。さらに、管理栄養士による食事・栄養指導も受けられるフルコースとなっております。
50歳以上の働き盛りの方で、脳に関わることをしっかりと調べておきたい方にお勧めです。
お時間が検査・説明を含めますと2時間ほどかかりますこと、ご了承ください。

オプション検査

(価格はすべて税別です)

脳萎縮評価オプション

¥4,000

現時点でのアルツハイマー型認知症の可能性を評価します。
主に50歳以上の方が対象です。

検査内容はVSRAD®となります。VSRAD®は海馬や海馬傍回などの記憶に関わる脳の部分が萎縮していないかどうかを、健常な方々から作成したモデル脳のデータとコンピューター解析で比較して判定する検査です。
物忘れが少し気になる、という方にお勧めです。

認知症リスク検査オプション

¥8,000

3年後のアルツハイマー型認知症の発症予測が可能なERISA社のAI診断です。
主に50歳以上の方が対象です。

画像解析には30分以上かかります。匿名化した画像データをERISA社(島根県松江市)にオンラインで送信し、画像解析していただくためです。待ち時間が長くなると予想されますので、結果説明を後日に受けられることもお勧めします。
認知症にならないために今のうちからできることがあれば知りたい、という方にお勧めです。

検査の流れ

1.受付・MRI前の金属・磁気チェック等の確認

症状の経過を詳しくお伺いします。ヒヤリング内容は治療計画に必要な情報となりますので、ご協力をお願いいたします。
続けて、診察を行います。さらにCT・MRIや採血などの必要な検査をご提案し脳や体の状態を調べます。

2.MRIを中心としたご希望コースの画像検査

検査時間は20~40分程度
※結果説明を文書で郵送ご希望の方は、検査が終了すればご帰宅いただけます

3.検査結果の判定

4.結果説明・アドバイス等

結果説明の文書郵送について

ご希望の方は検査結果の説明を書面の郵送のみでお済ませになることもできます。
検査後はすぐにご帰宅いただけるので、お忙しい方や、前回の脳ドックで大きな心配がなかった2回目以降の方などはご利用されてよいでしょう。
初回の脳ドックの方、生活習慣病をお持ちの方、喫煙習慣がおありの方、ご高齢の方などでは、対面での説明を受けていただくことが望ましいです。