
「マウスピース矯正はどのくらいの期間がかかるの?」
矯正治療を検討中の方の多くが気になるのが“ 治療期間 ”です。治療期間は症状や年齢によって大きく異なります。
本記事では、症状別・年齢別のマウスピース矯正による治療期間や保定期間、治療期間延長の原因や治療効果に与える影響などについて詳しく解説しております!

マウスピース矯正は、歯列全体を覆う 薄く透明な合成樹脂系の装置(アライナー) を用いた矯正治療です。固定式のワイヤー矯正とは異なり、取り外しが可能で見た目にも自然な点が特徴です。

乳歯と永久歯が混在する時期「混合歯列期」に矯正治療の相談をはじめ、永久歯が全て生えそろった時期から矯正治療を開始し、1〜2年を目安に矯正治療が行われます。ただし、症状の程度や目指す歯並びの状態により、目安の期間は変動します。
子供と比較して、骨格が完成しているため歯を動かすために要する期間が長い傾向が見られます。また、治療期間は症状や治療内容に応じて大きく変動します。歯を動かすスペースを確保するために抜歯を伴うマウスピース矯正を選択した場合、1~3年、それ以上かかるケースもあります。加速矯正装置を使用し、治療期間を短くする場合もあります。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療期間に大きな差はありません。
しかし、それぞれが持つ特性は治療期間に影響を及ぼす可能性があります。
得意な動きと不得意な動きがそれぞれにあるからです。
✓ ワイヤー矯正:
固定式のため、口腔内清掃が難しく、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。もし歯や歯周組織に異常が見られた場合は、基本的に矯正治療を中断して口腔状態を改善することが優先されます。
✓ マウスピース矯正:
患者様の協力度によって治療期間が左右されます。取り外しが可能なため、装着時間や装置の交換といった管理は患者様ご自身で行っていただきます。そのため、装着時間の不足があると十分な治療効果が得られず、治療期間の延長を招きます。

🔹 マウスピース矯正は、アライナーを1日20時間以上着用し、約1週間ごとに新しい装置と交換することで段階的に歯を移動させるというようにコンピューターで3Dプログラムされて作成されます。その為、装着時間が不足すると、歯への矯正力が不十分になり、治療計画に影響が出ます。
🔹 ワイヤー矯正と比較すると、取り外し可能なマウスピース矯正は口腔ケアのしやすい矯正治療に該当します。しかし、マウスピース矯正を選択したとしても装置や口腔内の清掃を怠ると虫歯や歯周病の原因になります。矯正治療を一時中断して、虫歯や歯周病を治療する必要があります。その為、矯正の治療計画に影響が出ます。
🔹 定期的な通院では、お口の中のメンテナンス、矯正治療の進行状況の確認などを行います。虫歯や歯周病は定期的な通院を行うことで、予防・早期発見が可能になります。
🔹 リテーナーとは?
矯正治療終了直後、整えた歯並びはまだ安定していません。そのため、歯が自然に元の位置へ戻ろうとする「後戻り」が起こりやすくなります。これを防ぐために使用するのが「リテーナー(保定装置)」です。
🔹 リテーナーの役割
リテーナーは歯並びを長期的に安定させる大切な装置で、マウスピース型やプレート型、歯の裏に固定するタイプなどがあります。
🔹 装着時間の目安
矯正終了直後はとくに後戻りしやすいため、可撤式リテーナーは1日20時間以上(食事・歯磨き以外は装着)が推奨されます。その後は歯科医師の判断で徐々に装着時間を減らしていきます。
⚠️ 自己判断で外すのは危険です。違和感やトラブルがある場合は必ず歯科医院へ相談しましょう。

マウスピース矯正は、患者様ご自身のご協力が治療成功の大きな鍵となる矯正方法です。装置のお手入れや装着時間の管理に加えて、治療後には数年にわたる保定期間も必要となります。こうした過程を一緒に乗り越えることで、理想的な歯並びと健康的な口元を実現することができます。
おひさま歯科では、患者様に寄り添いながら安心して治療を続けられるよう、丁寧なサポートを心がけております。少しでも気になる事やお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。