みなさんは、MRI検査に対して「MRI検査を受けてみたいけど、副作用が不安」
「狭い所が苦手だから長時間耐えられるか不安」といった感情を
抱いているのではないでしょうか。
まずは、検査に対して怖い、不安と思っている方はそのことを素直に伝え、
検査の内容や注意点、安全性についてしっかり確認することが大切になります。
また、体内に金属が埋め込まれている方、狭い所が苦手な方などは
危険を伴うためMRI検査を受けられない可能性があります。
湿布やメイクコンタクトなどでも大きなリスクをが伴いますので、
事前に必ずMRI検査における注意事項を確認しておくといいと思います。
これら以外にもMRI検査を受けられない場合や、なぜ検査を受けられないのか等も
これから紹介していきたいと思います。
MRIとは磁気共鳴画像といい、体内に最も多く含まれている水素原子を共鳴させて
映像化させる検査方法です。
頭蓋骨の影響を受けないため、鮮明な画像を撮影することができます。
頭蓋内の断面を画像化し解明度もよいため、CTでは写せない小さな脳梗塞などの
病変も早期に発見することができます。
また、X線を使わず磁力を用いて検査を行うため、放射線被ばくの心配がいりません。
MRI検査は横になっているだけで体の位置を変えなくてもあらゆる角度の断面やできることや、
造影剤を用いなくても血管の情報が得られる、などの特徴を持っています。
MRI検査では、強力な磁力を使って脳・脊髄などを中心に体内を検査します。
そのため、磁力の影響を受けるものは身に付けられません。
ここでは、具体的な注意点をご紹介いたします。
〇湿布や貼付薬
やけどをする恐れがあります。液体を含んだものは必ず外してください。
〇電子機器
補聴器・時計・携帯電話などの電子機器は、磁力によって故障してしまいます。
検査前に、電子機器を外すことを忘れないでください。
〇化粧
化粧品には、磁性体が含まれているものがあります。
ラメが入ったマスカラやアイシャドウ、アイライン、アイブロウ等は検査画像に
影響があるだけでなく、目の粘膜を傷つけたり、やけどの原因になりますので、
出来ればお化粧はせずに来院することをおすすめします。
お化粧をして来院された場合、頭部、特に目の周辺の検査の場合は安全のためにも、
化粧は落としてから検査を受けていただくこともあります。
〇金属類:下記参照
検査の際は取り外していただきます。
外せないものがあると検査ができない場合があります。
ピアスやネックレスなどのアクセサリー、ヒートテック、ウィッグ、
金属製のワイヤー入りマスク、コルセット系の下着、ホックが金属でできているもの、
金属のついている服、腕時計、眼鏡等
〇コンタクトレンズ(事前に相談が必要)
コンタクトレンズ(特にカラーコンタクトレンズ)には鉄成分が含まれている
場合があるため、コンタクトレンズをつけたままMRI検査を受けて場合も
検査画像の乱れや、やけどの危険があります。
コンタクトレンズを使用している方はMRI検査の前に外しておくか、
検査の日は眼鏡をかけて来院し、検査中は眼鏡を外すといった対応を行うと安心です。
〇磁性体を含んでいる入れ歯や矯正器具
磁性体のある入れ歯や矯正器具(ニッケルが含まれている金属のワイヤーや装置)を
装着している場合は外す必要があります。
通常の入れ歯なども金属が入っている場合があるので外しておいた方がよいでしょう。
銀歯やインプラントは特に問題がないとされています。
以下のケースでは、MRI検査を受けられない可能性があります。
心臓ペースメーカーだけでなく、除細動器や人工内耳・植え込み型ポンプ・
神経刺激装置といった磁場に反応する物質を身に着けている方は、
MRI検査を原則として受けられません。
MRI検査室は、非常に強い磁場が発生しており、これらの機器が壊れる
可能性があるからです。
とくに心臓ペースメーカーの故障は命に関わるため、MRI検査を行うことが出来ません。
最近ではMRI対応のペースメーカーもありますが、
その場合も、そのペースメーカーに対応可能なMRI機器・病院での撮影が必要です。
体内に埋め込まれている金属によっては、MRI検査が受けられないことがあります。
血管内のステントや骨折時に埋め込んだボルト・避妊リング・金属クリップなど、
体内に金属が埋め込まれている場合、検査を受けられない可能性があります。
近年は、MRI検査に支障がない金属を使っていることも多いです。
しかし、磁性体が使用されている場合は、ノイズが発生するおそれがあります。
刺青やタトゥーの色素には、鉄などの金属が含まれている場合があります。
MRI検査の強力な磁石と反応しやけどを起こしたり変色する可能性があるからです。
アートメイクの場合も、使用される金属の量はわずかですが、ごくまれに刺青と同様に
検査画像の乱れや、やけどを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
刺青やアートメイクをしてる方は、MRI検査を受ける前に必ず担当医師に申告しましょう。
MRI検査は、狭いトンネルのような空間の中で行われるため、
狭い所が苦手な方や閉所恐怖症の人は事前に相談しましょう。
特にMRI検査は検査時間も長いため、こういった症状を持っている方は注意しましょう。
狭い所が苦手であることを伝えておけば、医療機関によってMRI機器の明るさを
調整したりできる場合や、検査機関によってはオープン型のMRI機器を
使用できる場合もあります。
また、事前に耳栓なども装着できたり、検査中に我慢できなくなった場合でも、
検査員に知らせるためのスイッチなどもあります。
リラックスしてお受けください。
造影MRI検査は、カドリニウムという造影剤を検査中に血管に注射します。
造影剤を使用することで、画像が明瞭になったり、より詳しい情報を得ることが出来たり、
新たな病気を見つけることができます。
カドリニウム製剤は副作用が少ないといわれていますが、
まれに重篤な副作用が起こることがあります。
そのため、副作用発生のリスクを乗り越えてでも、造影MRI検査による診断が
必要と判断した場合、医師は造影検査を勧めることがあります。
脳神経外科で行う造影MRIの具体的な例では、脳腫瘍が疑われる場合や、
脳腫瘍の良性と悪性の区別、脳腫瘍以外の病気との区別が必要な場合となります。
以前検査で具合が悪くなったことがある方、喘息と診断されたことがある方、
アレルギー体質の方、重篤な腎障害と診断されている方は注意が必要です。
3割負担の場合に支払う金額は、8,000円前後が一般的です。
ただし、費用はMRI機種のよっても異なりますし、撮影する部位によっても異なります。
高機能な機種を使用している病院でMRI検査を受けると、10,000円程かかることもあります。
おひさま脳神経・歯科では、医師の診察で、画像検査が必要であると判断された場合には、
すぐにMRI検査を受けることが出来ます。
また、今日は予定がある場合や心の準備が出来ていないといった方は、
受付で予約をしていただくことも可能です。
※予約をして帰られる方へ
・ご案内する「予約時間」は、「検査開始時間」とは異なります。
予約時間の20分前までにご来院ください。
・当院は完全予約制です。
予約時間に遅れた場合、当日の検査が出来なくなる場合があります。
あらかじめご了承ください。
検査終了後は、着替えてもらいます。
終了後に医師から検査結果の説明を受けます。
撮影したMRI検査の画像をお見せしながらお話をさせていただきます。
MRI検査に対して良いイメージを持っている方ばかりではありません。
しかし、脳の病気を疑う症状がでてご心配な場合は早めの受診をおすすめします。
脳の病気は、生活に大きく影響する場合もありますので、
原因や病状を知るためにMRI検査も重要です。
おひさま脳神経外科・歯科クリニックでは、院内全体をバリアフリー化しており、
車椅子の患者さんや足腰が悪い方にも安心して受診していただけます。
また保育士が在籍するキッズスペースでは、無料でお子様をお預かりしていますので、
子育て中で頭痛にお悩みのママ・パパにも、安心して受診していただけます。
入院や手術などより詳細な検査・治療が必要な場合には、
提携する以下の医療機関をご紹介いたします。
当院は、待ち時間短縮のため予約制となっております。
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