Medical Column

医療コラム

医療コラム 2024.04.02

頭痛で吐き気がするのは命にかかわるってホント?理由と隠れている病気・対処方法を解説

「頭が痛くて吐き気がする」
「頭痛で気持ち悪い」

日本人の4人に1人が週に1回以上経験しているという“頭痛”。

なかには頭痛以外にも、吐き気(気持ち悪さ)を自覚する方も少なくありません。気持ち悪いだけでなく、吐いてしまうと心配になることもあるでしょう。

ほとんどの場合は片頭痛(偏頭痛)の随伴症状で吐き気が生じていますが、中には命にかかわるような重篤な病気が隠れているケースもあります。

本記事では、頭痛で吐き気がする理由や隠れている病気、対処法を専門医がわかりやすく解説します。

頭痛で吐き気がする方、大きな病気ではないか心配な方は、ぜひ最後までお読みください。

頭痛で吐き気がするのは命にかかわることも

頭痛で吐き気がする場合は、脳卒中やくも膜下出血のような脳の病気が隠れている可能性があります。とくに我慢できないほどの頭痛や、しびれ、めまい、反応がにぶくなるなどの症状を伴う場合には注意が必要です。

時に命にかかわる病気が隠れていることがありますので、頭痛で吐き気がする状態を軽視せず、繰り返す場合やどんどんひどくなる場合にはすみやかに医療機関を受診してください。

頭痛で吐き気がする理由

頭痛で吐き気がする理由

頭痛で吐き気がする理由は、次の3つに大きくわけられます。

  • 理由1:出血などで脳が圧迫されている
  • 理由2:脳が炎症をおこしている
  • 理由3:脳の神経が興奮し刺激されている

順に解説します。

理由1:出血などで脳が圧迫されている

脳出血や脳腫瘍・脳膿瘍・頭蓋内血腫などで脳が圧迫されると、頭蓋内圧が高くなって嘔吐中枢が刺激され吐き気や嘔吐を生じます。

このような状態になってしまうと、吐き気止めなどの対症療法では症状の改善は見込めません。医療機関を受診し、すみやかに適切な治療を受けなければなりません。

加えてしびれや麻痺(まひ)、反応が鈍くなったりぼーっとしたりなどの症状があらわれる可能性がありますので、頭痛と吐き気以外に気になる症状がある場合は医療機関の受診をおすすめします。

理由2:脳が炎症をおこしている

脳が炎症を起しているとは、いわゆる“髄膜炎”や”脳炎”の状態です。脳や脊髄の表面をおおっている髄膜に細菌やウイルス、カビなどの病原菌が感染をおこしたり、自分の免疫が暴走したりして炎症がおこります。

頭痛や吐き気以外にも、発熱や首の後ろが硬くなり曲げにくくなる(後部硬直)などの症状を伴うことがあります。

脳に炎症を起しているまま放置していると、脳の損傷が回復困難な状態となり、後遺症が残る可能性もあります。

頭痛・吐き気以外に発熱などを伴う場合には、医療機関の受診をおすすめします。

理由3:脳の神経が興奮し刺激されている

脳の神経がなんらかの刺激に反応して興奮したために炎症物資が産生され、脳の血管が急激に拡張し脳血流が変化したために、頭痛や吐き気が生じることがあります。このような反応は片頭痛の方の脳内でおこっています。

代表的な脳の神経が興奮する理由は次のとおりです。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 強い光や音
  • 気温や気圧の変化
  • 月経周期などホルモンバランスの変化
  • アルコール

片頭痛は適切な治療をおこなうことで、頻度を減らしたり症状を軽くしたりできます。

原因や治療・予防方法など片頭痛について詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。

【意外と知らない】頭痛(片頭痛)の原因・診断・治療・予防方法【専門医が解説】

頭痛で吐き気がするときに“隠れている病気”

頭痛時に隠れている病気

頭痛で吐き気がするときに、隠れている可能性がある病気の代表例は以下のとおりです。

  • 片頭痛
  • 脳出血
  • 脳腫瘍
  • 脳膿瘍
  • 頭蓋内血腫
  • 髄膜炎や脳炎

命にかかわる病気が隠れている可能性がありますので、“自分は大丈夫だろう”と過信しないようにしましょう。

頭痛で吐き気がするときの対処方法

ここからは、頭痛で吐き気がするときの対処方法を3つご紹介します。

  • 医療機関を受診する
  • 痛み止めなどの薬を服用する
  • 水分をとり安静にする

医療機関を受診する

頭痛は、日本人の4人に1人が週に1回以上経験しているといわれるくらいよくあること。そのため、頭痛があっても日常生活に支障がなければ受診をしようと思わない方がほとんどではないでしょうか。

けれども、頭痛以外に吐き気などの症状がある場合は、脳出血や脳腫瘍などの命にかかわる病気が隠れている可能性があるため医療機関を受診してください。

痛み止めなどの薬を服用する

片頭痛が原因で吐き気がしている場合には、痛み止めを服用し脳の刺激を減らすことで頭痛や吐き気などの症状の改善が期待できます。そのほかにも、医療機関では片頭痛発作を減らす薬も処方できますので、片頭痛で吐き気がする場合には医療機関で治療薬を処方してもらうとよいでしょう。

水分をとり安静にする

片頭痛が原因で吐き気がしている場合は、薬を服用する以外に静かな場所でゆっくり休むことで症状の緩和が期待できます。吐き気や嘔吐で脱水症状になると、頭痛が悪化してしまうことがありますので、水分をとりできるだけ安静にするようにしてください。

頭痛で吐き気がするときは脳外科(脳神経外科)を受診しようおひさま脳神経外科_受付

頭痛で吐き気がするときには、何科を受診したらよいのでしょうか?

おすすめは、“脳外科(脳神経外科)”や“脳神経内科”です。

頭痛や吐き気の原因によっては、病院での早期の診断・治療が重症化を防ぎ命を守るために欠かせません。

一般的な診察以外にも、CTやMRIなどでより精密に調べる必要があります。入院治療や手術が必要になるケースもありますから、“脳外科(脳神経外科)”や“脳神経内科”のあるクリニックや病院でしっかりと調べてもらうようにしましょう。

頭痛で吐き気がするときは“おひさま脳神経外科・歯科”の頭痛外来へ!

おひさま脳神経外科_受付写真

頭痛で吐き気するときは、命にかかわる病気が隠れている可能性があります。

「自分は大丈夫だろう」

「自分に限ってそんなことはない」

このように決して過信せず、症状がどんどんひどくなる場合や今までに経験したことのない症状、発熱やしびれ・麻痺などを伴う場合は速やかに医療機関を受診してください。

また片頭痛で吐き気がするときは、原因に合わせた正しい治療で痛みを軽減し、片頭痛発作の頻度を減らすこともできますので、ぜひ専門の医療機関へご相談ください。

当院では、脳神経外科と歯科という2つの視点から頭痛の原因を見つけ対処します。頭痛で吐き気がするときは、当院へお気軽にご相談ください。

参考資料

頭痛の診療ガイドライン2021 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会

https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf